決算本手続

決算予備手続損益計算書・貸借対照表

(T) 元帳の締め切り

  • 損益勘定を設けて、収益勘定と費用勘定の各勘定科目の残高を損益勘定に振替えます。299300
  • 損益勘定で算出した純利益を資本金勘定に振替えます。301
  • 収益勘定と費用勘定の各勘定科目を締め切ります。
  • 資産勘定・負債勘定・資本勘定の各勘定科目を締め切ります。
    • 決算日の日付(この講座では13月31日としています)で、摘要欄には次期繰越とし、残高の金額を記入します。
    • 仕丁欄にはチェック・マーク)を付けて、仕訳帳からの転記でないことを示します。
    • 借方・貸方の合計額を記入して締め切ります。
    • 次期繰越の記入は、「日付」・「次期繰越」・「」・「金額」のすべてを朱書します。⇒現金勘定

  • 同時に次期繰越と記入したのとは反対側に、次の年の最初の日付で、前期繰越と記入し、繰越額を記入します。
    • 仕丁欄には(チェック・マーク)を付けて、仕訳帳からの転記でないことを示します。

  • 繰越試算表の作成
    • 資産勘定・負債勘定・資本勘定の各勘定科目の次期繰越額を集めて、繰越試算表を作ります。

    *299300301の三つの仕訳を振替仕訳といいます。決算整理仕訳と振替仕訳を合わせて決算仕訳といいます。

 繰越試算表の貸借が一致しなければ、繰越記入に間違いがあります。

(U) 仕訳帳の締め切り

  • 仕訳帳に決算仕訳を記入し、元帳を締め切ったあとで、仕訳帳を締め切ります。

  • 同時に、次の年の最初の日付で仕訳帳の最初の行に前期繰越高と記入し、繰越試算表の合計額を記入します。
    • 元丁欄には元帳に転記しないのでを付けます。

  • 経過勘定の残高を元の勘定に戻します。

  •  ⇒翌期首仕訳帳 摘要と元丁欄は省略しています。

*繰越試算表の資本金勘定には当期純利益が含まれていることに注意して下さい。
*実務では法人企業の場合、株主総会や社員総会での利益処分(配当や利益の資本組入など)の議決が必要ですので、資本金勘定に当期純利益を直接振替える処理をすることはありません。詳しくは日商2級を勉強して下さい。


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本:財務会計

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