当座預金 |
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当座預金を017で始めました。 - 当座預金口座は主に小切手を使う目的で開設します。銀行に預けていても利息はつきません。(当座預金口座開設手数料がかかります。)
- 「小切手を切る」や「小切手を振り出す」とは、銀行から発行してもらう小切手帳(有料)の綴りの一枚を、控え(小切手の耳)の側に振出の日付・金額・渡し先・摘要を記入し、切り離して渡す側に振出の日付・金額・振出人住所・振出人氏名を記入(ゴム印可)し、銀行に届けた印を押印して渡すことです。
- 現金出納帳と同様な補助簿、当座預金出納帳に記入しますが、当座預金出納帳には小切手番号欄もあります。当座預金口座が複数できたら、それぞれの口座ごとに当座預金出納帳をつくります。
- 小切手を受取った側は、銀行(小切手を受取った側の預金口座がある)に持って行き、現金化したり預金化したりしますが、渡した日の数日後に当座預金口座から引落としになることが多くなります。
当座預金出納帳に記入した日付と、当座預金口座から引落とされた日付が一致しないのは日常的ですから、銀行勘定調整表を作ります。これは日商簿記2級の範囲ですので説明しません。- 当座預金口座残高以上の小切手を振出した場合は不渡小切手となります。これを避ける目的で、事前に設定した限度額まで当座預金口座残高以上の小切手を振出せる契約があります。これを当座借越契約といいます。当座借越契約を結ぶには、担保(定期預金など)の提供と金利の設定が必要です。
当座借越契約を結んだ当座預金口座がマイナスになった場合、総勘定元帳の記入法は? - 一つ目の方法は、この講座で使っているように、当座勘定だけを使い、プラス残・マイナス残を借・貸で区別する方法です。
残高式当座元帳では141・149の残高がマイナスになっています。数字が赤いのは見やすくするためだけです。- 二つ目の方法は、当座預金勘定と当座借越勘定を使い分ける方法です。当座預金口座の残高がプラスの部分を当座預金勘定に記入し、残高がマイナスになっている部分は当座借越勘定に記入します。
141は、1,400,000 のうち、当座預金勘定の残高が 0 になるまでの金額 1,339,777 を当座預金勘定に記入します。残りの金額 60,223 は当座借越勘定に記入します。 再び残高がプラスに転ずる150は、793,600 のうち当座借越勘定の残高が 0 になるまでの金額 551,223 を当座借越勘定に記入します。残りの金額 242,377 は当座預金勘定に記入します。
- 当座勘定がマイナス残になっている状態や、当座借越勘定は負債勘定となります。
- 当座預金の口座毎に、決算時にマイナス残なら、その金額で、借方(当座)/貸方(借入金)の仕訳を起して借入金に振り替えます。
- 決算時に当座借越に残高がある場合も、口座毎に借入金に振り替えます。
- 自己振出の小切手を受け入れた時には、当座預金勘定の増加として処理します。
- 他人振出の小切手を受け入れた時には、現金勘定の増加として処理します。089
その他、通貨以外に現金勘定を使うのは、送金小切手、郵便為替証書、株式配当金領収書129、支払い期日の到来した公社債利札147などの通貨代用証券があります。
現金出納帳・当座預金出納帳と仕訳帳・総勘定元帳の関係は? - どちらの取引も頻繁に発生し、その都度残高把握が必要なので仕訳帳記入の前に現金出納帳・当座預金出納帳を記入します。
- 実務では、相手科目欄のある現金出納帳・当座預金出納帳に、元帳を兼ねさせることもあります。
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