この講座で用いている英米式による繰越法と大陸式の繰越法を対比してみます。なお、大陸式は日商簿記3級の出題範囲には入っていませんので、このページは参考程度に御覧下さい。
決算本手続 |
英米式 | 大陸式 |
(T)元帳の締め切り |
@損益勘定を設けて、収益勘定と費用勘定の各勘定科目の残高を損益勘定に振替えます。 | @同左 |
A損益勘定で算出した純利益を資本金勘定に振替えます。 | A同左 |
| B残高勘定を設けて、資産勘定・負債勘定・資本勘定の各勘定科目の残高を残高勘定に振替えます。⇒仕訳帳・残高勘定・現金勘定 |
B収益勘定と費用勘定の各勘定科目を締め切ります。 | C同左 |
C資産勘定・負債勘定・資本勘定の各勘定科目を締め切ります。 | D同左 |
決算日の日付(この講座では13月31日としています)で、摘要欄には次期繰越とし、残高の金額を記入します。仕丁欄には(チェック・マーク)を付けて、仕訳帳からの転記でないことを示します。次期繰越の行はすべて朱書します。 | |
借方・貸方の合計額を記入して締め切ります。 | |
同時に次期繰越と記入したのとは反対側に、次の年の最初の日付で、前期繰越と記入し、繰越額を記入します。仕丁欄には(チェック・マーク)を付けて、仕訳帳からの転記でないことを示します。この講座では、新しい紙面に記入します。⇒翌期首現金勘定 | |
D繰越試算表の作成 | |
資産勘定・負債勘定・資本勘定の各勘定科目の次期繰越額を集めて、繰越試算表を作ります。 | |
(U)仕訳帳の締め切り |
@仕訳帳に決算仕訳を記入し、元帳を締め切ったあとで、仕訳帳を締め切ります。 | @同左 |
同時に、次の年の最初の日付で仕訳帳の最初の行に前期繰越高と記入し、繰越試算表の合計額を記入します。元丁欄には元帳に転記しないのでを付けます。 | |
| A残高勘定を基に次の年の開始残高勘定を作ります。⇒開始残高勘定 |
| B開始残高勘定から開始仕訳を起こします。 |
A経過勘定の残高を元の勘定に戻します。 | C同左 |
⇒翌期首仕訳帳 | ⇒翌期首仕訳帳・翌期首現金勘定 |