受取手形・支払手形 |
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- 手形には、手形振出人(支払人)が手形名宛人(受取人)に対して、一定期日に一定金額を支払うことを約束する約束手形と、手形振出人が手形名宛人(支払人)に対して、一定期日に一定金額を手形受取人に支払うことを委託した為替手形があります。
- いずれの手形も受取人の立場であれば受取手形勘定を使い、支払人の立場であれば支払手形勘定を使います。
- 通常の為替手形の手形振出人には、手形債権も手形債務も生じません。手形名宛人に対する売掛金などと手形受取人に対する買掛金などが相殺されるわけです。
- 自己受為替手形も自己宛為替手形も関係当事者が二者になり、約束手形のような形になります。
- 受取手形勘定の明細は、受取手形記入帳のとおりです。
165・191・271は、Y書店が手形振出人(支払人)で、Lパソコン教室が手形名宛人(受取人)の約束手形です。 219は、Y書店が手形振出人で、◇◇商店が手形名宛人(支払人)そしてLパソコン教室が手形受取人の為替手形です。 233は、165で受取った約束手形を、銀行で割引いたものです。 245は、Y書店が××株式会社から受取った約束手形を裏書譲渡されたものです。 272は、191で受取った約束手形が満期となり、当座預金口座に振り込まれたものです。 てん末欄に記載のない受取手形は、決算時点に手許にあるものです。- 支払手形勘定の明細は、支払手形記入帳のとおりです。
188は、T出版の買掛金の支払に当てるために、Lパソコン教室が手形振出人(支払人)で、T出版が手形名宛人(受取人)の約束手形です。 216は、T出版が手形振出人で、☆☆有限会社が手形受取人の為替手形を、Lパソコン教室が引き受けたものです。 273は、188で渡した約束手形が満期となり、当座預金口座から引落とされたものです。 てん末欄に記載のない支払手形は、決算時点にまだ支払期限の到来していないものです。- 手形の割引とは、約束手形・為替手形を満期日前に金融機関に買い取ってもらい、現金や預金にすることです。
- 満期日までの利息を控除されます。この利息を割引料といい、この講座では支払利息割引料勘定を使っています。
- 割引いた手形を割引手形といいます。
- 手形の裏書とは、約束手形・為替手形の裏面の所定欄に署名・押印して他人に譲渡することです。
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